少し前の記事になりますが、明治大学の理工学部専任講師の加藤先生が執筆した「便利なロボットは人の不便から生まれる」という記事から、ある一文を読みました。
すべてのロボットが、高い技術的要求に基づいたものでなくてはならない、ということではないのです。
激しく賛同します。
ロボット制作には、難しいところもあります。場合によって専門知識も必要です。しかし、すべてのロボット制作に必要ではありません。例えば、挨拶ロボットだけなら、顔認証のプログラムだけで十分です。顔認証のライブラリがいま数多く提供されていますので、実際の開発は30分あれば、完成できます。また水やりロボットなら、湿度センサーからデータを取得し、一定の数値より下回る場合、信号を出し、水ポンプの電源を入れれば簡単にできます。これも1時間があれば、完成できます。またアニメや映画に登場するロボットが先入観になり、人形でないとロボットではないと思う方もいますが、実際はアームだけのロボットもありますし、台車にセンサーを加えれば自動走行ロボットもあります。いろんな形のロボットが実在しています。
未来学校では、ロボット制作も支援しております。ロボットはプログラミング学びの1つの出力となります。まず、プログラミング技術の基礎をしっかり学ぶ必要があります。小学生ならScratchから始めてもいいです。中学生ならJavascriptから本格的な開発を体験できます。さらに高校生になれば、PHPやPythonなど現場で使われている技術を学ぶことを勧めます。少しずつ技術力を高めることが重要ですが、その上われわれの社会にある不便に気づき、その不便を自分の技術力で解決できる力も必要です。
未来学校はそのような人材を育てることを目標しています。これからもたくさんのロボットを作ってもらいたいです。そして、そのロボットをたくさんの人に使ってもらいたいです。