2023年のプログラミング授業は1月4日から始まりました。プログラミング技術の上達はもちろんですが、今年の目標は、在校生にプログラミング技術を習得する以上の学びを提供することです。
新しい学び その一
すでに始まっているのが「英語」です。
プログラミングを学んでいる以上、英語は不可欠です。プログラミングにエラーがあった場合、表示サれているエラーは基本英語になります。最低限の英語力がなければ、エラーの意味がわかりません。エラーの修正に時間がかかってしまいます。現在、未来学校の在校生の多くは中学生、高校生です。学校では英語を学んでいます。しかし、英語が苦手な方がやはり多いです。英語の何が苦手かというと、英単語を覚えられないことと英文法を理解できないことです。
私自身は元英語教員なので、英語を教える経験があります。教えることはできますが、今回の課題は、在校生徒の学年がばらばらで、中学校1年生と高校3年生が同じ英語クラスで一緒に学ぶ時、どのように教えればいいか、まだ未経験です。検討した結果、英文法の全般応用に絞りました。実際にやってみるととても手応えを感じました。英文法の全体像を10分間整理し、その後15問の問題を解きながら、問題の解き方やコツ、文法の要点・注意点を確認します。そうすれば、レベルが異なる生徒も一緒に勉強できるようになりました。現在在校生には無料で英語コースを提供しています。春からは卒業生にも参加していただければと考えています。さらに夏からは有料の一般募集もしたいです。
新しい学び その二
プログラミングには不可欠な「数学」です。
数学はプログラミングを学ぶ時、よく使われます。四則演算は当たり前ですが、画像処理に必要な比の計算、統計予測に必要な1次関数、機械学習に必要な微分なども数学も必ず出てきます。生徒の中に、本当によくできる小学生や中学生がいます。小学校の段階でJavaScriptの勉強を終え、中学生からは、PHPとデータベースの勉強を始めたり、Pythonの開発を学んたり、プログラミングの技術をどんどん習得しています。しかし、学校の数学の勉強はプログラミング勉強についていけません。開発に必要な数学をまだ学校で習っていない生徒が、この2年間、増えています。特に上級クラスでは、まだ中学生ですが、すでに高校数学が問われてしまうケースが多いです。システム開発に支障が出る場面が増えています。
今年は、在校生向けのプログラミングに必要な数学コンテンツの提供を始めます。現在、小学校の算数部分を公開しています。在校生徒ならいつでも概念や要点を確認できます。練習問題もありますので、まだ習っていない場合、練習しながら先取り学習ができます。
今年4月には中学校数学、秋には高校数学のコンテンツを順次公開する予定です。プログラミングを学びながら、必要な数学も一緒に学んでほしいです。
新しい学び その三
プログラミングを学んで「起業」することです。
プログラミングはあくまでもツールです。プログラミングの技術を学んで、何をするかが大事です。プログラミング教室で一生懸命命令を覚えたり、仕組みを考えたり、プログラムを書いたり、しますが、何のために頑張っているかを、生徒と一緒に考えていきます。
中学生や高校生が、起業という過程からたくさん学校で学べないものを学べます。今年第1号が誕生できそうです。私もワクワクしています。このプロジェクトは、生徒が主役で、私がサポート役、支援役となります。生徒がどのような展開を見せてくれるか、本当に楽しみです。生徒一人ひとりが立派な起業家になることを、心の中で大きく期待しております。
チャレンジすることがあるからこそ、学びの意義があります。
未来学校も、未来学校の生徒も、今年もチャレンジし続けていきたいと思っています。