プログラミング vs ロボット、初心者はどっちを選ぶ?

ロボット教室 プログラミング学習

お子さんをはじめてプログラミングを学ばせたいとき、プログラミング教室とロボット教室の選びに悩んだことがあるかと思います。プログラミング教室のほうがいいか、それともロボット教室のほうがいいか。もちろん、ロボット教室もプログラミング教室と言いますので、教室の名前の問題ではなく、実際のプログラミング授業とロボット授業の違いがわからない方が多いと思います。今回の記事では、プログラミング授業はロボットなど物理的なパーツを使わずパソコンだけ使ってプログラミングを学ぶ授業のことを指します。

初心者の立場に立ってプログラミング授業とロボット授業の違いを説明します。ご参考になれば幸いです。

プログラミング授業で何を学ぶか?

プログラミング教室

まず、プログラミング授業を見てみましょう。プログラミング授業では、基本パソコンだけで、プログラミング学習ソフトを使ってゲームやアニメーションを作ります。現在プログラミング学習ソフトはScratchなどのビジュアルプログラミングソフトとコーディングプログラミングソフトがあります。ビジュアルプログラミングソフトはブロックを組み立てて、プログラムを作ります。

ビジュアルプログラミングソフトは、初心者や低学年の子どもにぴったりです。はじめてプログラミングを学ぶ時、いきなり英語ばっかりのコードを入力するのが大変なので、積み木のようにブロックを移動して、プログラムを組み立てます。このほうがプログラミングの基礎学びに集中でき、学びの効率がいいです。コーディングプログラミングソフトはいろいろありますが、私の塾ではSublime Textという無料ソフトを使っています。ソフトから使っているプログラミング言語を選べますので、その言語に合わせて命令の選択肢が表示され、選択するだけで入力完成できます。入力ミスを大幅に減らすことができます。他にもMicrosoftのVisual Studio Codeもあります。コーディングの場合は、ローマ字の入力が必要なので、最初はゆっくりですが、少しずつ慣れるようになります。小学校高学年または中高生なら、コーディングプログラミングをぜひ学んでほしいです。

プログラミング授業で学べるものとは何でしょうか?現在、多くの教室はプログラミング授業ではゲームやアニメーションを作成してもらっています。制作を通して、どのような流れで制作しなければならないか、どのような仕組みを作らないといけないか、どのようなロジックがあるか、深く考えないといけないです。その中、特に思う通りにうまく行かない時、どのプログラムの命令に問題があるか、どのロジックに間違いがあるか、あらゆる可能性を考えないといけないです。また、間違いを修正するとき、ある箇所を直したら、別の修正しないといけない関連箇所がないかを確認しなければなりません。その作業の量は、ロボットプログラミングよりはるかに多いです。プログラミング技術を向上するために大事な思考過程です。プログラミング授業はプログラミングの技能をかなり高めることが期待できます。

プログラミング授業の特徴は、制作したものはすべてバーチャルで、パソコンの中にあります。リアル世界では手で触れないので、低学年の子どもが難しく感じることが多いです。またはプログラミングを学ぶ時、高度なロジックの思考力を鍛えるので、ロボットプログラミングより難しいと思われます。

ロボット授業で何を学ぶか?

ロボット教室

ロボット授業は、もちろんロボットキットを使って、さらにプログラミングして、ロボットを動かす授業です。ロボットキットを使うので、プログラミングすれば、すぐ結果を目の前に現れます。直感的な学びができます。そのため、初心者や低学年の子どもにはいいと思います。幼稚園の年長さんから始められます。

ロボット授業で学べるものとは、何でしょうか?現在、多くのロボット教室はフランチャイズなので、レゴのEV3かWeDoか、Artecロボット、KOOVロボット、ヒューマンアカデミーロボットとなります。どのロボットを使っても基本の目標は同じです。プログラミングの基本概念を理解し、試行錯誤による学習、さらにチームワークによるコミュニケーション力の向上となります。しかし、ロボットの動きは決まっている動きが多いです。そのため、使われているプログラムは同じものが多いです。そのため、うまく動かない時、考えられる間違いの範囲が狭いです。試行錯誤してもプログラミング授業ほど量が多くないです。最近ロボット大会も増えていますので、大会出場し、大きな目標を立てて日々の学びを励んでいるところが多いです。

ロボット授業の特徴は、課題や目標がはっきりしています。制作手順もプログラミング授業よりシンプルです。決まっている命令を使うことが多いので、高度なプログラミング技術を学べませんが、初心者や低学年の子どもには最適です。

どっちを選ぶべきか?

結論からいうと、プログラミング教室とロボット教室の違いを理解し、自分の子どもが今の学び気持ちによって判断しなければならないです。

例えば、幼稚園児、小学校低学年の子どもなら、ロボット教室がおすすめです。理由は、プログラミングの概念を直感的に学べるので、小さなお子さんもわかりやすいです。またロボットという物理的なものがありますので、興味が湧きやすいです。

小学校高学年の子どもなら、ロボットに興味があれば、1年か2年ぐらいロボットプログラミングを学んで、それからゲーム制作のプログラミング授業に変えてもいいです。プログラミング授業で本格的なプログラミングを学んで、その知識を使って、またロボット制作に活用できれば、ベストです。

中学生、高校生なら、コーディングプログラミングを学びましょう。中高生になると、ロジックの理解力がありますので、難しいプログラムも理解できるようになります。そのため、中学3年間、高校3年間を利用すれば、2つか3つぐらいのプログラミング言語を学べます。さらにプログラミングの活用もできれば最高です。高校卒業のとき高いプログラミング技術を習得できれば、進学しても就職しても選択の範囲を広げます。

おわりに

プログラミング技術はこれからのAI時代に重要な技能となります。プログラマーにならなくても、事務処理の仕事に小さなプログラムを作ることができれば、仕事の負担が減り、楽しさが増えます。仕事の効率を高めるだけではなく、自分自身の向上に繋がります。高度のプログラミング技術を習得するのは確かに時間や労力が必要です。しかし、その時間と労力の投資には価値があります。ぜひ、いまの学生時代を有効に使って、10年後に使えるプログラミング技術を身に着けてください。