2024年1月、未来学校は10周年を迎えました。10年前の2014年、まだ「プログラミング教育」「Scratch」という言葉が認知されていない時期に、大阪で未来学校プログラミング教室を開校しました。おそらく関西でははじめての子ども向けのプログラミング教室です。初めてなので、わからないこともたくさんありましたが、生徒と一緒に学び、一緒に成長してきました。本当に楽しい充実な10年間でした。
2016年、文部科学省が小学生プログラミング必修化の必要性を言及しました。それを受け、大手企業や大手塾が一斉にプログラミング教室を立ち上げました。いま日本全国に15000校以上のプログラミング教室、ロボット教室があると思われています。それは、プログラミング教育が発展していく大きな原動力でもありますが、同時に多くの経営者が激しい市場競争に悩まされています。プログラミング教育市場は黎明期から成熟期に変わってきました。プログラミング教育の質が求められるようになりました。
未来学校は、開校当初から一貫して子どもの将来につなげる本格的なプログラミング教育を提供しています。楽しいゲームを作ってワイワイしてもいいですが、この先にある高校入試、大学入試、就職に役に立つ実践的なプログラミング技術を学んでもらっています。その結果、未来学校の生徒は、進路を考えるとき迷いが少ないです。ほとんどの高校生の生徒は早い段階で大学のIT系学部へ進学したいという目標を決めています。また各自で制作したプログラミング作品が推薦入試やAO入試に大きなプラスになっています。未来学校の、「一人ひとりの生徒をサポートし、それぞれの目標を達成できるよう、生徒とともに学ぶ」という教育理念はこれからも変わりません。
では、次の10年間は何をチャレンジしますか?未来学校は「ゲーム制作」「情報統計」というキーワードに注目します。実は、以前生徒にアンケートを取って、目標または作りたいものを聞いてみました。未来学校の生徒の半分はゲーム制作したいと、残り半分はアプリやシステム開発したいという結果がありました。いままでの10年間はシステム開発に必要な本格プログラミング技術を中心にカリキュラムを作りましたが、これからの10年間は、ゲーム制作を加えます。もちろん本格的なゲーム開発です。脚本から開発まですべて学べるコースを作ります。また2024年度から大学共通テストの「情報」試験に必要な基本統計を学べるコースも生徒と一緒に作ります。
子どもたちの能力はいつも我々の想像を超えています。「企業用のウェブサイトを制作できました」「一人でWebサービスを開発しました」「機械学習を使って自動運転システムを開発しました」「認知症防止のiPhoneアプリを作りました」、このような成果を挙げる生徒が未来学校に数多くいます。これからも増え続けると思います。
未来学校はすでに次の10年間へのチャレンジを始めています。